「カフェ」と「喫茶店」の違いは何?こんな違いもあった!

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カフェと喫茶店の違いとは何でしょうか。イメージの違いの他に、2021年6月1日以前は法的な区別がカフェと喫茶店にはありました。しかしそれ以降は、カフェと喫茶店の違いは法的には区別されず、全て飲食店として一本化されました。

まずはカフェと喫茶店、この2つにどんなイメージを持つでしょうか、イメージに違いについて紹介しましょう。

カフェと喫茶店のイメージの違い

カフェと喫茶店、二つの言葉が持つ異なるイメージとは何でしょうか?多くの人にとって、カフェはオシャレで明るく、若い世代から中年の人たちまで幅広い年齢層が訪れる場所としてのイメージがあります。

カフェのイメージ

カフェは、10代から40代くらいまでの幅広い年齢層をターゲットにした飲食店の一つ。オシャレで明るい雰囲気、SNS映えするインテリア、流行を意識したメニューをコンセプトにしています。ノートパソコンで仕事をしたり、友達とワイワイおしゃべりを楽しんだりする場所でもあります。

また、カフェはセルフサービスや半セルフサービスで、お客様自身が注文をし、食事を受け取ることが中心になります。

喫茶店のイメージ

主に中高年の人が、昭和レトロな雰囲気を懐かしむ場所が「喫茶店」とされることがよくあります。落着いた雰囲気で、メニューもサンドイッチ、ナポリタンにブレンドコーヒーといったスタンダードなものが主流になります。最近はSNSのおかげで、若い世代にもオシャレな喫茶店として人気なところもあります。

喫茶店は、カフェと違い、注文から食事の提供までお店の人がサービスを行います。

ところでかつてカフェと喫茶店には、こういったイメージの違いの他に法的な違いがありました。

カフェと喫茶店の法的な違い

2021年6月に食品衛生法が改正された結果、現在はカフェと喫茶店は「飲食店」として一本化され、法的な違いはありません。しかしそれ以前は、カフェと喫茶店には営業許可証に違いがありました。

営業許可の違い(2021年5月31日以前)

2021年6月以前の食品衛生法によれば、カフェと喫茶店で営業許可証の内容が異なっていました。カフェは通常の飲食店としての許可を受け取っていましたが、喫茶店は独自の喫茶店の許可を得ていました。

飲食店としてのカフェは、調理手法についての制約が少なく、アルコールも取り扱えましたが、許可取得には一定の難しさがありました。一方、喫茶店としての調理は基本的に加熱のみが認められており、アルコールの提供は禁止されていましたが、許可の取得は比較的容易でした。

簡単に言えば、喫茶店は加熱調理の軽食やトーストを提供し、アルコールの提供はできなかったのに対し、カフェは調理の自由度が高く、多様なメニュー提供が可能でした。ただし、その分、許可の取得は難しかったのです。

営業許可の違い(2021年6月1日以降)

2021年6月1日の食品衛生法改正を受け、喫茶店の営業許可は廃止され、飲食店営業許可に統合されることとなりました。そのため、現在ではカフェと喫茶店の法的な区別はなく、店名やイメージの違いのみで区別されています。

ただし、例外として2021年5月以前に喫茶店の営業許可を申請し、交付された喫茶店は、その営業許可証の期限が切れるまでは改正前の喫茶店として営業することが可能となっています。

なお、2021年6月の法改正による新たな飲食店営業許可証では、改正前の飲食店営業よりも販売可能なものが増えています。たとえば、改正前はカフェ店内でケーキの製造販売をしようとする場合、飲食店の営業許可とは別に菓子製造許可の取得も必要でしたが、改正後は飲食店の営業許可だけで、ケーキの調理販売が可能となっています。

上記の他にも、申請時の条件や申請費用などが変更されている可能性もあります。詳しくは店舗を管轄する保健所へ問い合わせて確認しましょう。

まとめ

この記事では、カフェと喫茶店のイメージと法的な違いについて詳しく説明しました。一般的なイメージ、カフェと喫茶店が持つ異なる雰囲気や客層について説明しました。

また、2021年6月に施行された「食品衛生法」の改正に焦点をあて、改正前にはカフェと喫茶店には法的な区別があったことも紹介しました。

カフェと喫茶の違いを知ることで、カフェや喫茶店巡りがまた違って視点で楽しめたらいいですよね。

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