キツネは、哺乳動物の一種。モフモフな被毛や大きな尻尾、そして大きな耳が特徴的な動物で、全世界に分布しています。キツネは何科か知っていますか?「イヌ科」?「ネコ科」?
キツネはキツネ科(Vulpes)に属します。このキツネ属には、レッドフォックスやアークティックフォックス、キャップフォックス、グレーターフォックスなど、約12種類もあります。
では日本に生息するキツネはどこにいるのか、また食べ物についてご紹介しましょう。
キツネ科とは
キツネ科(学名:Vulpes)は、哺乳綱食肉目に属する科で、キツネやフォックスなどの小型哺乳類からなるグループです。世界で12種類のキツネ属があり、そのほとんどは草原や砂漠など乾燥地帯に生息しています。
キツネ科は、犬科(Canidae)やネコ科(Felidae)のような他の捕食動物の科と比較して、より小型であり、前肢が短く、脚は長く、体は線状に細長くなっています。
また、キツネ科の動物たちは、耳が大きく、尾が長いのが特徴です。キツネ科の動物たちは、主に肉食動物であり、小型哺乳類、鳥類、爬虫類、昆虫、果実などを食べます。
キツネ科でも生息地や食物で違う
キツネ科の動物たちは、地域や種によって様々な差異を持っています。たとえば、アークティックフォックスは、寒い気候に適応するために、体が厚くて毛皮が長く、足が短くなっています。
また、レッドフォックスは、赤や黄色などの尾の色が異なるものが存在することが分かっています。キツネ科の動物たちは、地域の気候や食物などに合わせて進化し、それに伴って違いが生じています。
日本のキツネの生息地はどこ?
日本のキツネは、北海道、本州、四国、九州などの広い範囲に生息しています。主に森林や山地を中心に生息しています。
日本では、ホンドギツネ(レッドフォックス)が最も一般的で、北海道から九州までの広い範囲に分布しています。また、ホンドギツネ以外にも、シマギツネ(キタキツネ)、ホッキョクギツネ(アークティックフォックス)、クロギツネ(ブラックフォックス)などの亜種が生息しています。
これらのキツネたちは、山野や農村地帯、河川や海岸沿いなど、様々な環境に適応して生活しています。また、キツネは夜行性の動物であり、夜間に活動することが多いため、人にはあまり接触しないことが多いです。しかし、一部の観光地では餌付けが行われており、人にも慣れたキツネが見られることがあります。
野生のキツネは何を食べてるのか
生のキツネは、近くにある様々な食べ物を食べる肉食に近い雑食性です。生後1年も経たないうちには、自分で獲物を捕らえることができます。
小さな動物
キツネが好んで食べる食料は、ウサギ、野ネズミ、リス等の小動物です。また、ヘビやカタツムリも好んで食べます。人間が暮らすエリアに入ると、ニワトリを捕食するため、養鶏場に被害が報告されることもあります。
木の実や果物
キツネは、秋になると冬に備えて、木の実等を食べます。加えて、トウモロコシや豆も愛食していますが、これらの農産物をキツネが食べてしまったという被害を受けることもあります。
人間の残飯
キツネは、雑食であるため、人間が食べ残したスクラップ等も食べます。キツネが住む地域に出没することがある場合、ゴミ箱を漁って食べ物を探し回ることもあります。
また、餌付けされた場所では、人間から与えられた餌を食べることもあります。
キツネを飼育するなら餌は何がいい?
キツネを飼うなら、次のような餌がおすすめです。
生肉
鶏肉、牛肉、豚肉、羊肉などの生肉を食べることがあります。
魚
魚も食べることがありますが、魚の骨や針を取り除くことを忘れないでくださいね。
果物や野菜
果物や野菜を食べますが、肉食が基本のため、与える量には注意が必要です。
ドックフード
栄養や与える量を考えると、ドッグフードがおすすめです。ただし、体調の変化に合わせて種類や量を調整することが大切です。
キツネに与えてはいけないものは、チョコレート、玉ねぎやにんにくなどで、これはイヌに与える餌と同じです。
まとめ
日本に生息するキツネはキツネ科に属し、日本全国でそれぞれ生息していることがわかりました。またどんなものを食べているのか、キツネをもし飼うならどんな食べ物をあげればいいのかなどをお伝えしました。
キツネが少しでも身近に感じていただけたらうれしいです。